と思い出し、彼の画集を開いてみた。
友達にプレゼントしてもらったやつだ。
知っていたのは
「遠雷」(でいいのかな?原題は「Distant thunder」
たしか学校の教科書に載っていた)
くらいだったんだが、
彼の絵はおもしろい。
「閾(いき)」という言葉をこの画集で初めて知った。
音や光などの刺激の有無の差異を感知できるか
否かの境目、
または、門戸の内外を仕切るしきいのことだ。
アンドリュー・ワイエスの絵には
敷居や窓がよく出てくる。
中には、窓の外側から家の中、
さらには反対側の窓を通して
その先の景色が見えるという
3つの世界を持った絵もある。
僕たちがふだん知覚している世界と
知覚していない世界。
または存在してないと
思っているような世界。
不可視の世界がふっと
浮き上がるように見えてくるような。
そして物語を感じさせる
そんな彼の絵が好きだ。
展示はBumkamuraで11/8~らしい。
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