FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

クリエィティビティに関するワークショップ

クリエィティブな稽古場ってどんなものだろう?

常々抱いていた問いだ。



木村早智さんのワークショップに参加した。
ディバイジング、作品づくりの4日間。

自分なりに感じたり考えたことを書いていく。

前半は、おもに以下の三つに関するワーク。
五感を働かせること。
他のメンバーと交流すること。
そして否定をせず「Yes, and」で関わること。
まとめるなら、
自分を開き、そもそも持っている力をフルに使って、未知を恐れず飛び込み、関わること。
とも言える。

これらの要素が最初の「問い」に欠かせないものだ。

途中グループでフィードバックもしながら、
いくつもワークを経て、みんな徐々に率直になっていった。

イギリスで思ったことは、
あちらでもたしかに礼儀正しさや気遣いは大切にされるけど、
演劇の現場に関しては皆率直だし、すぐ本題に触れるということ。
すぐ「どう思う?」って聞いてくる。
しかもまっすぐな聞き方をしてくる。これは演劇に関わらず、どこでもという印象。
それに比べて、日本では前置きをしたがったり、エクスキューズを入れたりすることが多く、
「で、何が言いたいの?」ってなりがち。
そこを省けばもっと早く、先に行けるかもしれない。
まっすぐ「どう思う?」って聞かれて、僕は「え・・・っと」ってなることもあった。
今ここでは何が求められているのか、他の人は何を考えてるのか。あるいはよい伝え方を探したり。
伝え方は大切だけど、人と異なる意見でも臆せず出せばいい。
それを受けて相手も変化するかもしれない。


作品づくりでは、自分が今の日本や世界に伝えたいことと、それに関するストーリーを持ち寄る。
3,4人のチーム内でプレゼンをし、チームとしてどれをやるか決める。

創作には明確なプロセスがあり、それを進めるためのテクニックがあって、
今までのワークが全て繋がってくるのがあらためて分かる。


作られた作品のテーマは、
携帯電話を失くして見えたこと、
食品添加物を摂るリスク、
ネットでの炎上について、
そして僕が持ち込んだ、他人に話しかけやすい社会の方が生きやすいということ。

ストーリーは、オリジナルでも既存のものでもかまわない。いずれにしても新しい自分たちのものになるはず。

ちなみに僕はブライトンローカルのポッドキャストで聴いた、ある男性の話を使った。

いつも料理しながら聴いていて、英語力不足で最初はあまり理解できなかったのだけど、繰り返し聴いていくうちに少しずつ理解できるようになった。
"Tomorrow, Why not smile at someone you've never met before? You might save their life."
「あした、今まで会ったことない誰かにほほえみかけてみない?それでその人の人生を救えるかもしれないよ」
という最後の言葉が印象に残っていた。



さて、創作でとても助けになったのは、

とにかく実際にやってみること!
やるべきことがよく分からないうちは、やるよりも話してばかりになりがち。
話すのもいいが、やってみるとハッキリすることがある。

そして「Yes, and」。
自分とは違う考えや好みを持つ仲間もいる。
出てきたアイデアに「???」が浮かぶこともある。
でもとりあえずやってみる。
新しいものがそこから生まれるかもしれない。
「?」が 残るなら質問してみる。
それは、引き出すため。
異なる意見を潰すためではなく。
たとえ自分のなかで論理的な答えが見えていたとしても。
「自分が提案したストーリーだから自分が一番知っている!」としても。
結局その答えは自分の範疇で生まれたものでしかないから。
自分にとって異質なアイデアは作品に幅を与えてくれるかもしれない。
「それいいね、じゃあさらにこうしてみるのはどう?」で膨らんでいく。

もうひとつは、見てくれる人の存在。
基本的なことだけど、あらためて実感。
演じる側は客観的にはなれない。
だから見てくれる人に委ねる。
今回は俳優のワークショップだったから演出家はいないし、
あくまで同じ俳優が外から見ているだけなんだけど、
その意見を信頼する。
演じる側は当然意図があって演技をしているけれど「自分はこういうつもりでやった」は一旦置く。
自分一人でコントロールしようとするより任せるほうが、可能性がある。
実際に、どんどんアイデアが欲しくなった。

自分の直感を信じ、仲間の直感と見る目を信じ、
身体を使ってカタチにしていく。


無駄を削ぎ落としていくプロセスも重要だった。
アイデア出すだけ出して、膨らんで、あっちこっちに行ったアイデアを整理する段階。
自分たちは何がしたいのか?
そのためには、作品をどう見せるのがよいか?
いつもそこに立ち返る。
限られた時間のなかで(稽古時間がいっぱいあればいいけど大抵そうじゃあない!)
何を優先していくか。
率直に、オープンに意見を出し合うのが一番。
作品づくりに関して、過度な上下関係はいらない。
先輩でも後輩でも、上演作品に仕えるという点で対等。
同じ作品を作っている仲間としての敬意を払えばいい。

最終的に発表をして、観客(他の参加者)から感想をもらう。
感想がありがたかった。発見もある。
今回はこれで終わったけど、これがワークインプログレスの段階であり、
観客のフィードバックを咀嚼し、さらに作品を深めていくのだろう。

早智さんのガイドが明確で、ワークショップ全体を通してやっていることが積み上がっていくのが実感できた。
作品をつくるためのマインドとスキルを手渡してもらった。


他のチームの作品も面白かった。
ひとりひとりがテーマを持ってきて、本当に様々なものが集まったけど、
最終的に4つの作品を見たら、共通するものがあるように感じた。
どれも見ていて我がことのように感じられる部分があった。
年齢や性別や考え方や関心が違っていても、
世の中の動きに対して感じていることは共通するところもあるのだろうか。

僕らのチームは視覚的イメージから抽象的なシーンも作ったが、全体的にセリフが多かった。
元のストーリーをわりと残したからだと思う。
チームによっては、言葉をほとんど使わない作品もあった。
もしこの先の稽古時間があったなら、ストーリーを解体し他の五感からのイメージをもっと働かせて作ってみたい。



どんなことをしたかを追いながら、考えたことを書いたけど、
どんな感じだったか伝わるだろうか。



僕はこういう稽古場を増やしたい。

P_20170723_165911.jpg 
イメージを書いていったり、身体を動かしたり。


スポンサーサイト

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。